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脳波でロボット動く…世界初  ALS患者支援に道

YOMIURI ONLINE

運動まひのある患者の脳表面の脳波から運動の意図を読み取り、ロボットの手や腕を動かすことに、大阪大学の吉峰俊樹教授(脳神経外科)などのチームが世界で初めて成功した。

筋肉を動かすことのできない筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者の運動や意思伝達を手助けする装置の開発につながると期待される。米国の神経科学専門誌に3日発表する。

 研究チームは、難治性てんかんなどの治療のため、脳表面に電極を置く手術を受けた13~66歳の12人の患者の承諾を得て、手を握ったり、肘を曲げたりする時の脳波を計測。運動の開始時に、脳中央部にある中心溝内の脳波の高周波成分が増加し、そのパターンが運動の種類によって異なることを発見した。患者ごとに脳波の特徴的なパターンをコンピューターに記憶、学習させることで、患者の運動を60~90%の精度で推定することができた。神経を損傷して腕が5年間動かせなかった患者でも、運動をイメージすることで、その意図を推定できた。

軽い運動まひのある患者を含む4人で、脳波を使ってロボットの手と腕を動かすことに成功した。

吉峰教授は「重症のALS患者を対象に、脳波を使って意思を伝える臨床研究を始め、実用化を進めたい」と話している。

(2011年11月7日 読売新聞)

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