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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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「運動しない30~40代の認知症発症リスクは2倍強」と専門家

NEWS ポストセブン  11月22日(火)16時5分配信

30代、40代のときに、週に2回以上運動していた人は、週2回未満しか運動しなかった人に比べて、後年にアルツハイマー型の認知症を発症する確率が半分以下になるという。

運動がアルツハイマー病の予防に効く理由は、大きくふたつ挙げられる。

そして、もうひとつは、脳内で“記憶の司令塔”と呼ばれている海馬という部位の神経細胞が刺激されるため。

「海馬の神経細胞は、何もしないと、年をとるごとに数が減っていきます。しかし、運動をすると、神経細胞の分化に必要なホルモンが分泌されて、海馬の細胞が増えていくのです」(伊藤さん)

最近の医学研究では、とくに次のような運動が認知症予防に効果があるとわかってきた。それは、呼吸をしながら、ゆっくりと体を動かすこと。

「息を止めて瞬間的に力を入れる筋力トレーニングなどの無酸素運動はあまり効果がありません。呼吸を続けながら体を動かすウオーキング、水泳などの有酸素運動をしましょう。というのも、運動と呼吸を一緒にすることにより、脳の血行がよくなり、多くの酸素と栄養が脳に行き届くようになるからです。記憶力、理解力、判断力など脳の機能が活性化され、ボケ予防にも効果があります」(伊藤さん)

さらに効果を上げるには、動きが複雑な運動を心がけ、頭を使うことも意識するとよいという。

「頭を使いながら運動をすることで、脳のより広い部分が活性化します。社交ダンスのような振り付けがある動きや、体の複数の部分を動かす体操が最適です」(伊藤さん)

そしてこれらの運動は、週1回6時間より毎日30分を続けることが有効だという。

「有酸素運動は毎日30分続けるのが理想。週に1回、長い時間運動をしても、脳に行きわたる酸素や栄養は限られています。毎日、脳に刺激を与えることが重要なのです。運動をする暇がない人は、掃除や洗濯などの家事を楽しい運動に見立てましょう。ゆっくり呼吸をしながら、体全体を動かすように、家事をするのです」(伊藤さん)

参照記事

ピーナツの渋皮にアルツハイマー病の進行抑制が期待

読売新聞(ヨミドクター)  11月22日(火)10時42分配信

ピーナツの渋皮にアルツハイマー病の進行抑制が期待されるポリフェノール成分が豊富に含まれていることが、古川昭栄・岐阜薬科大学教授(神経科学)らのグループの研究でわかった。マウスを使った実験で有効性が確認されており、研究成果を26日に岐阜市内のホテルで開かれる同大の研究講演会で発表する。(大隅清司)

研究を行ったのは古川教授と特殊高機能性化学品メーカー「岐阜セラツク製造所」の森大輔主任研究員ら4人。アルツハイマー病は、脳内に神経細胞の機能低下を引き起こすアミロイドベータたんぱく質が蓄積されるのが原因とされている。

古川教授らはアルツハイマー病の治療方法を研究する中で、老化やストレスなどで脳の機能を正常に保つのに必要なたんぱく質(神経栄養因子)の機能が低下したり産出量が減ったりして、記憶力が衰えることに注目。神経栄養因子の機能を高める効果のある植物成分を探した。

野菜や果物など60種類の成分を調べたところ、中国で不老長寿の豆と呼ばれるピーナツの渋皮に含まれるポリフェノールに神経栄養因子と類似の働きがあることを確認。

アミロイドベータたんぱく質をマウスの脳に投与してアルツハイマー病の状態を引き起こし、渋皮から抽出したポリフェノールを食べさせると、食べさせないマウスよりも記憶力が高く保たれることが判明した。

ただ、なぜピーナツの渋皮のポリフェノールだけに神経栄養因子とよく似た働きがあるのかは分かっていないという。古川教授は「神経細胞が活性化するメカニズムを解明するのが今後の課題。予防薬として活用できるように努力したい」と話している。

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