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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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アリセプト、今後の主戦場は日本と中国-エーザイ

医療介護CBニュース 11月1日(火)22時17分配信

エーザイが11月1日に発表した2012年3月期第2四半期(4-9月)決算によると、アルツハイマー型認知症治療薬アリセプトの米国での売上高は、10年11月に物質特許が切れた影響などから73億円(前年同期比93.1%減)と大幅に減少した。内藤晴夫社長は同日の決算説明会で、「特許切れの前に予想していた価格の下落が予想よりも早いスピードで進展した」と述べた。一方、同薬の今後については「主戦場は間違いなく日本と中国」とした。

国内のアルツハイマー型認知症治療薬はこれまで約10年間、アリセプトが独占していたが、今年に入りヤンセンファーマと武田薬品工業のレミニール、ノバルティスファーマ/小野薬品工業のイクセロンパッチ/リバスタッチパッチ、第一三共のメマリーの新薬3製品が相次いで登場。また、月内にアリセプトの後発品の参入が見込まれており、エーザイの直江登常務執行役によると、来年3月までに5%程度のシェアを後発品に奪われると想定しているという。

ただ、同社はアリセプトの国内売上高について、前年度の1055億円から今年度は1140億円まで拡大すると予想。12年第2四半期の売上高は576億円で、前年同期から13.1%増加している。  内藤社長は「ブランドだけでなくジェネリックともしっかりと競争して、勝ち抜いていく」と強調。アリセプトの強みとして、軽度から高度までの適応を持つ唯一の治療薬であることなどを挙げ、「一番シビアな状況でも使える薬剤を初期の治療から使うのが薬物治療の常道ではないか」と指摘した。

全体の売上高は、アリセプトや消化性潰瘍治療薬パリエット(米国販売名はアシフェックス)の売り上げの減少が響き、売上高3310億2100万円(前年同期比19.7%減)、営業利益504億4800万円(24.9%減)、経常利益473億4700万円(23.8%減)、純利益333億2600万円(16.6%減)と、2ケタの減収・減益だった。

また、アリセプトの不振や為替の影響を理由に、通期業績予想を売上高6540億円(前回発表予想7000億円)、営業利益1000億円(1090億円)、経常利益940億円(1040億円)、純利益675億円(695億円)にそれぞれ下方修正。また、アリセプトの全世界売上高を1560億円(前回予想から315億円減)、パリエット/アシフェックスを1250億円(75億円減)に下方修正した。

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