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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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ニワトリも哺乳類と一緒=大脳新皮質形成の基礎―国立遺伝研

時事通信 3月24日(土)15時37分配信

ヒトの高い知能を担う大脳新皮質を特徴付ける層状構造は進化史上、哺乳類の段階から出現したと考えられているが、この層状構造をもたらす2種類の神経細胞が時間差で生み出される仕組みはニワトリにもあることが分かった。国立遺伝学研究所の鈴木郁夫研究員や平田たつみ准教授らが24日までに実験で解明し、米科学誌デベロップメンタル・セル電子版に発表した。

 哺乳類は約3億年前に鳥類・爬虫(はちゅう)類との共通祖先から分かれたと推定されており、この仕組みはそれより古い時代からあったと考えられるという。

 哺乳類の大脳新皮質は、脳神経細胞の層が積み重なって構成されており、神経幹細胞がまず下層、次に上層の神経細胞を時間差で生み出す。一方、鳥類で大脳新皮質に相当する「外套(がいとう)」と呼ばれる部分は、下層タイプの神経細胞の集団が内側、上層タイプの神経細胞の集団が外側に離れて分布しており、神経幹細胞が別々の神経細胞を生み出すと考えられていた。

 しかし、ニワトリの胚の外套にある神経幹細胞を採取して試験管で培養すると、哺乳類と同様にまず下層、次に上層タイプの神経細胞を生み出した。このため、外套の内側では下層タイプ、外側では上層タイプが重点的に生み出されることが分かった。

参照記事

     → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120324-00000067-jij-soci



    赤ちゃんの脳、タッチで発達 京大大学院准教授ら解明

    産経新聞 2012年3月24日

    生まれたばかりの赤ちゃんは物と触れた時に脳の活動が活性化することを、京都大大学院教育学研究科の明和政子准教授(発達科学)らが突き止めた。触覚の刺激が脳の発達に深く関わっていると考えられる。

     明和准教授は島津製作所(京都市)と共同で、赤ちゃんの脳活動を測定できる帽子型のオリジナル装置を開発。生後数日の10人にかぶせて実験を行った。

     眠っている赤ちゃんの聴覚(音楽や声を聴かせる)▽視覚(光を当てる)▽触覚(手に振動を感じさせる)-を刺激し、脳の活動状況を示す血液中の酸素濃度を計測した。その結果、聴覚と視覚刺激では脳の活動は一部のみだったが、触覚刺激では広範囲で酸素濃度の上昇がみられた。

     明和准教授は「赤ちゃんの脳は活動することで未熟な状態から発達する。体に触れる刺激が最も脳を活性化させるのでは」と話している。(産経新聞 2012年3月24日(土))

    参照記事

       → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120324-00000067-jij-soci



      「満腹感」詳細な解明に期待=脳中枢にブドウ糖など影響―自治医科大

      時事通信 3月24日(土)16時5分配信

      ごはんやパンなどの炭水化物を食べたとき、血液中で増えたブドウ糖とインスリンが脳に満腹感をもたらす仕組みの一部が解明された。自治医科大の矢田俊彦教授(生理学)とモンゴル人の同大学院生ダラムバザー・ガンツルガさんらが24日、米科学誌バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ電子版に発表した。

       今後、たんぱく質のアミノ酸や脂質が満腹感にどう影響するかや、食事を取るタイミングによる満腹感の違いも明らかになれば、過食などの摂食障害や糖尿病の原因になる肥満をより効果的に治療できるという。

       食欲中枢である脳の視床下部の「室傍核」では、食事を取ると「ネスファチン」と呼ばれるたんぱく質が増えて満腹感が生じることが知られていた。しかし、具体的な仕組みは不明だった。

       矢田教授らはマウスの室傍核から脳神経細胞を取り出し、ネスファチンを持つ細胞を特定。高濃度のブドウ糖とインスリンに反応して活性化することを発見した。  食事は体内時計や自律神経機能、ストレス、うつに影響を及ぼすが、室傍核のネスファチンはこれらの脳機能にも関与する。ネスファチンの調節の仕組みが詳細に解明されれば、うつなどの治療にも役立つ可能性があるという。 

      参照記事

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