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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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思春期に問題行動の子供 ダンスが脳機能向上に効果と専門家

NEWS ポストセブン 5月5日(土)7時5分配信

4月から、全国の公立中学校の体育の授業に新しく「ダンス」が必修科目に組み込まれている。そこで、バラエティー番組『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもお馴染みの脳科学者・澤口俊之氏が「ダンス」の脳科学的効果について説明する。以下は澤口氏の解説だ。

 * * *

 脳機能の一部の向上や低下防止からいうと、「エアロビクス(有酸素運動)」、脳で動きなどを考えながらやる運動学習としての「エクササイズ」、そして「音楽」という3つの要素がはいっている「ヒップホップ系のダンス」がお勧めです。

 身体的な側面でいうと、幼児期からエアロビクス(ジョギングなど有酸素運動であればなんでも)を経験して育った人は、しなかった人に比べ、成人してからの肥満傾向が低く、またそれに関係する疾病リスクも低くなります。脳機能においては、幼児期からのエアロビクス経験者のほうが、前述した地頭の能力が高くなることがわかっています。

 そして、エアロビクス以上に脳にいいのがエクササイズです。ここでいうエクササイズにはエアロビクスの要素に加え、反復したり記憶して動くという運動の練習、つまり「運動学習」という別の要素がはいります。

 運動学習に深くかかわる脳領域は、成人でも知的能力や自己制御力、社会コミュニケーション力を担う脳領域と関係します。この関係は、幼少期に最も強く、思春期でもまだ強めなので、「ダンス」は脳科学的な根拠に基づき肯定できると前述したのです。

 次に3つ目の要素の音楽。脳科学と音楽を結びつけると、ピアノ演奏が地頭向上に非常に効果的ですが、「音楽に合わせて踊る」というダンスにも楽器演奏と似た要素があるのです。また、がん患者のメンタルケアやうつ病などの精神疾患に使用されている「ダンス療法」という治療法もあります。

 メンタルケアに効果があるくらいですから、成長期の子供に「ダンス療法」が悪いわけがありません。

 最近では、思春期に問題行動を起こしたり、うつ病になってしまった子供たちに、実際に「音楽療法」が試みられています。その療法は、リラックスできる楽曲を聴くことを中心に行う従来の音楽療法と多少異なるもので、「エクサゲーミング療法」と呼ばれています。簡単にいえば、テレビゲーム感覚で楽しみながら、ダンスを踊る方法です。この療法を普通の子供の脳機能向上に使用しても、もちろん効果があります。

 そのポイントは、他人のダンスを見て、真似て学習することにあります。ですからAKB48や少女時代、EXILEの動画を見ながらダンスを学習する(エクササイズする)という方法で充分です。これによって自己制御力や社会コミュニケーション力を向上させることができ、さほど深刻ではない引っ込み思案や衝動的攻撃性の改善にも効果があるのです。ちなみに、ヒップホップ系のダンスは、思春期の脳だけでなく、高齢者を含めた成人の脳にもプラスになります。

※女性セブン2012年5月10・17日号

参照記事

     → http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120505-00000002-pseven-soci

    (朝鮮日報日本語版) ゲーム中毒:快感を呼ぶ脳内物質ドーパミンとは

    朝鮮日報日本語版 5月5日(土)10時53分配信

    ゲームやアルコール、麻薬による中毒症状は、ドーパミンという神経伝達物質が過剰に分泌されることで起こる。一時的な衝動を超えて中毒レベルに達すると、前頭葉から海馬にかけての大脳の中毒中枢が活性化され、この過程で快感を味わうということになるが、ドーパミンが分泌されるとこの快感が延々と続くようになる。快感の種類が何であれ、強烈な中毒性の刺激がドーパミンの分泌を増加させるわけだ。自動車に例えると、中毒中枢はエンジン、ドーパミンはガソリンの役割を果たすことになる。

     ゲームを一時的にやめると、再びやりたいという「渇望」が生じるが、これもドーパミンの分泌が減少することから起こる現象だ。ドーパミンの濃度が一定レベル以上に達すると、快感が維持されるため、再びゲームにはまることになる。ドーパミンは化学的にはコカインのような麻薬類と似た構造を持っているが、その機能は実に多様だ。麻薬物質は直接的に中毒中枢を活性化するのではなく、ドーパミンの分泌を刺激し、その結果中毒に陥る。前頭葉前部でドーパミンが不足すると、注意力欠乏や行動障害といった症状が現れ、脳の中心部である大脳基底核でドーパミンが欠乏すると、手足が震えるパーキンソン病を発症する。

    参照記事

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