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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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テレビゲームで脳の衰え回復に成功、米実験


AFP=時事 5月6日(月)15時58分配信



【AFP=時事】テレビゲームをすることで、記憶力や論理的思考、視覚処理といった脳の機能の衰退を防いだり、回復させたりすることが可能だとの研究結果をまとめた論文が1日、米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」で発表された。50歳以上の数百人を対象にした実験の結果、テレビゲームにより認知機能が改善し、加齢に伴い衰える各種能力が最大で7歳近く若返ることが分かったという。

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 米アイオワ大学(University of Iowa)の公衆衛生の専門家、フレドリック・ウォリンスキー(Fredric Wolinsky)教授の研究チームは、人が加齢に伴い脳の「実行機能」を失う原因を突き止めるべく実験を行った。実行機能は、記憶や注意、認知、問題解決の能力に必要とされる。

 チームは、アイオワ(Iowa)州在住の概して健康な被験者681人を集め、4つのグループに分けた。さらに各グループを、50~64歳と65歳以上の2グループに分類。4グループのうちの1つには電子版のクロスワードパズルを、その他の3グループには「ロード・ツアー(Road Tour)」というテレビゲームをしてもらった。

 このゲームは、わずかな間だけ表示される車や道路標識の種類を覚え、次の画面で表示される選択肢の中からこの2つを当てるもの。新たなレベルに進むためには、4回中3回で正解しなければならない。レベルが進むにつれ速度は増し、注意をそらすものが多く登場するようになる。

 教授によると、ゲーム開始時点での処理速度が速い人も遅い人も、訓練により約70%速く作業を行えるようになった。また、自宅または大学の研究室で少なくとも10時間ゲームをしたグループの認知能力は、1年後の再測定で少なくとも3歳若返り、14時間ゲームをしたグループでは4歳若返っていた。

 若返りのカギは、脳の処理速度の向上にあるとみられている。処理速度の向上は、視野の拡大ももたらす。教授によれば、高齢者の交通事故の大半が交差点で発生する理由は、加齢に伴い起こる視野狭窄(きょうさく)にある。高齢者はまっすぐ前しか見えず、周辺に注意が向かなくなるのだという。

「ロード・ツアー」を続けた被験者は、クロスワードパズルをした被験者に比べ、集中力の他、一つの知的作業から別の知的作業へ移行する際のすばやさ、新しい情報を処理する速度においても高いスコアを示し、認知能力は1.5歳から7歳近く若返っていた。

「これは『使わなければ、失われてしまう』ということだ」とウォリンスキー教授。「加齢に関連する認知能力の低下は実際に起こるものであり、始まれば着実に進行する。良い知らせは、対処法があるということだ」

【翻訳編集】 AFPBB News



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