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(朝鮮日報日本語版) 韓国の医療陣、脳全体の神経回路図を作成


朝鮮日報日本語版 5月7日(火)11時2分配信



韓国の30代男性の脳神経回路構造が、世界標準の「脳地図」として使われる見通しだ。

 嘉泉大学・脳科学研究所のチョ・ジャンヒ博士チームは6日、超精密MRI(磁気共鳴画像装置)画像を用い、脳全体の神経回路図を世界で初めて完成させたと発表した。これまで医療画像で正確に描けなかった脳神経回路を探し出し、脳全体の神経回路アトラス(解剖学写真集)を誕生させたというわけだ。人間の脳は1000億個以上の神経細胞が極細の神経線維束の形で連結され、電気回路のような神経回路を形成している。神経回路の異常がうつ病や中毒などの脳疾患を引き起こす。

 チョ博士チームは、7.0テスラ(磁力の単位)の超高解像度MRIで30代男性の被験者の脳を水平・垂直など168面に切断して撮影し、一つ一つ神経回路を探し出して回路の動く方向に応じて色を付けた。神経回路の位置と色を見るだけで、脳の全体的な神経回路構造をつかむことができる。脳神経回路アトラスは脳疾患の研究において一種のナビゲーション役を果たす。アトラスは今後、脳手術の座標や脳病理研究の基礎資料として活用される見通しだ。

 チョ博士チームは併せて、ソウル大の池堤根(チ・ジェグン)名誉教授(病理学)と共同で、MRI画像上の脳神経回路が遺体から研究用に摘出された脳組織のどの部位に当たるのかを比較できるようにした。

 脳科学研究所が所有する7.0テスラMRIは世界中で最も精密な解像度を持つ研究用MRIで、ドイツのシーメンスとチョ博士チームが共同で開発している。MRIは身体に磁場の変化を加えて生体を画像化するもので、テスラが高いほど高解像度の画像を撮影できる。一般の大学病院クラスで使われるMRIは約1.5テスラ。チョ博士チームは2009年、世界で初めて生きている人の脳を7.0テスラMRIで撮影し、脳全体の高解像度の画像を得ることに成功した。

 脳科学研究所のオ・ジンファン先任研究員は「今回の研究で、これまで分かっていなかった脳神経回路を4-5個新たに発見した。すでに海外から神経回路アトラスの購入に関する問い合わせが来ている」と語った。



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