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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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香りで男性の印象はどう変わる? -- ユニリーバ「AXE」が3職種のプロに調査を実施


japan.internet.com 6月3日(月)17時31分配信



ユニリーバ・ジャパンが展開する男性用化粧品ブランド“AXE(アックス)”が発足した、香りが人に与える影響を脳科学的な視点から調査・研究するプロジェクトチーム「AXE脳科学研究所」は、香りが男性の評価に与える影響について調査を実施。調査結果を公開した。

調査は、男性の評価と香りの相関関係を探るという趣旨で、第一印象を判断するプロといえる企業の受付嬢、仕事での印象を判断するプロといえる人事担当者、人のおしゃれさを判断するプロといえるアパレル店員、それぞれ100名を対象に実施。調査結果は、武蔵野学院大学 人間性脳科学研究所所長で脳科学者の澤口俊之博士が解説を行っている。

● 「香り」で女性が感じる男の第一印象が3割増し?

調査では、まず3つの職業の回答者それぞれに対して男性の印象と香りの相関性について質問している。

受付嬢100人に「企業の受付業務を行う際、来社するビジネスマン男性が、第一印象で“仕事ができる男性か”が分かるか」を聞いた質問に対しては、71%が「分かる」「なんとなく分かる」と回答した。また、71%が、「香り」は男性の印象に影響があると回答しており、73%は「初対面の男性からいい香りがすると、第一印象がよくなる」と回答。いい香りがすると第一印象が何%アップするかを聞いた質問に対しては、平均で29.8%アップという結果になった。日々多くのビジネスマンと接している受付嬢は、第一印象で“仕事ができるか”を判断しており、その判断材料のひとつとして「香り」も重要な要素であるようだ。

澤口氏はこの結果に対して「第一印象は相手に強いインパクトを与えるため、その後のその人との関係に影響を及ぼしていきます(初頭効果)。初対面の人に第一印象で良いイメージを与えることに成功すれば、うまくコミュニケーションが図れ、好印象の影響から親密な関係に発展する可能性が高くなるでしょう。人間は相手のにおいを無意識・本能的にかぎ分けており、初対面での香り演出は第一印象に大きく左右します。男性に比べて女性の方が、においに敏感であるため、特に女性に対しては、いい香りをまとうことで、第一印象をアップさせることは大変有効です」とコメントしている。

● 香りが人事評価や採用面接に大きく影響

次に、企業の人事担当者100名に対して、「能力や実績・勤務態度などが同じの場合、みだしなみが整っている男性社員は、人事評価がアップするか」を聞いた質問には75%が「アップする」と回答。具体的に何パーセントアップするかを聞いたところ、平均で53.8%アップという結果になった。一方で、「香りやにおいがひどくて評価が下がったことがあるか」という質問に「ある」と回答した人は54%と過半数を超える結果に。においのケアを含めた身だしなみが人事評価に大きく影響していることがわかった。

ちなみに採用面接などで、「初対面の男子学生からさりげないいい香りがすると第一印象は良くなるか」という質問に「良くなる」と回答した人事担当者は41%。平均で19.5%印象がアップするという結果になっている。

この結果について澤口氏は、「香りは仕事の場での対人関係においても効果があります。面接の時の印象アップ効果はもちろん、上司と部下の円滑なコミュニケーションのためにも、香りが役立つでしょう。たとえば、ウッディな森林系の香りは相手に安心感を与えることができ、後輩や部下に“この人となら安心して仕事ができる”という印象を持たせることができます」とコメントしている。

● 香りと身だしなみで接客態度が変わる

次に、毎日多くのお客と接しているアパレル店員100名の多くも、お客の身だしなみや香りが接客のモチベーションに大きく影響しているようだ。「お客様によって接客やサービスを変えることがあるか」という質問には、過半数を超える70%が「ある」と回答。具体的には、「商品をよく説明する」「商品提案に気合が入る」「顔や名前を覚えておこうとする」といった回答が過半数を超えており、第一印象の良いお客に対しては、より高いモチベーションで接客しようとしている様子がうかがえる。

なお、「初対面の男性がさりげない香りを身にまとっていると、おしゃれに見せることにプラスに働くか」という質問には87%が「そう思う」と回答。そのいい香りで第一印象は何パーセントアップするかについては、平均で33.5%アップすることが分かった。

澤口氏は、「人は無意識のうちに、相手との優劣を感じるもの。さりげなく香りをまとって、自分がおしゃれであると店員に思わせることで、店員に自分と対等、もしくはそれ以上と評価され、接客に力を入れてもらえる可能性は高いのでは。男性も香りを身につけることで、全体的にもおしゃれに見え、男性としての魅力を高めるという効果も望めるかもしれません」と調査結果を分析している。

● 第一印象は「感覚」で決まる においケアを怠ると印象を下げる結果に

調査では、3つの職業の全回答者に共通の質問として、初対面の男性に好意を抱く理由について質問。その結果、全回答者の92%が、初対面の男性に好意を持つのは「感覚的な理由」だと回答している。職業別にみても、人事担当者の88%が第一印象で好印象を持つのは感覚的なものとしており、肩書きや先天的な身体的なものに捉われず、五感に訴えるようなアピールをすることが、好意を持たれるためには重要だといえるだろう。

一方、「見た目がいいと思った男性が、香り・においがひどくて評価が下がったことがあるか」という質問には、全回答者の63%が「経験がある」と回答。 嗅覚は、視覚の好感度をも覆す可能性を持っていると言えるだろう。

澤口氏はこの結果について「嗅覚は、相手を価値判断するためにも重要な感覚で、相手との相性の“合う・合わない”を無意識のうちに嗅覚で判断していることもあります。そして嗅覚は危険を察知するために強く作動するため、合わないにおいをかいだ時に、“我慢できない”ほどになってしまうのです。そのため、においがひどいだけですべての評価が下がってしまう危険性があるので、しっかりとケアすることが必要です」としている。

なお、今回調査を行った「AXE脳科学研究所」では、受付の時、エレベーターに同乗した時、面接の時という3つのシーンで、男性のいい香りに女性がどのような反応を示すかを科学的に検証していく実験動画を、「AXE」のウェブサイトで公開しているほか、今後香りが人に与える影響をリアルタイムで体感できるようなインタラクティブな企画も予定しているという。

■「AXE」ウェブサイト http://www.axeeffect.jp/axelab/



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