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脳科学者 澤口俊之氏による脳科学情報

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脳が疲れていると感じることがある中高年は48.7%


@DIME 9月30日(月)8時10分配信


 脳疲労とは、「ストレス過多(情報過多)により、大脳新皮質と大脳旧皮質の関係性が破綻し、正常な機能を果たせなくなった状態」と定義されている(九州大学・藤野武彦名誉教授の提唱するBOOCS理論による)。脳疲労が起きると自律神経へ異常な指令が送られ、それが病気になる一因であるとも考えられている。私たちが生きる現代は、家の中でも職場や外出先でも常に多くの情報にさらされており、ストレスによる脳疲労が起きやすい環境であるといえる。今回は40歳~69歳の方々が「脳疲労」を感じることがあるのか、「脳疲労」を感じると日常生活にどのような影響が起きるのか、プラズマローゲン株式会社は2013年9月3日~5日の3日間、全国の40歳~69歳の男女600人に、「脳疲労」をテーマとしたインターネット調査を実施した。調査結果詳細は以下の通り。

■あなたは日常生活でストレスを感じることがありますか?(N=600)

 日常生活でストレスを感じることがあるかお聞きしたところ、「とても感じる」・「やや感じる」を合わせた71.8%の方が日常生活でストレスを感じると回答。男女別・年代別で見ると、ストレスを感じる割合は男女では差がなく、男女ともにストレスを「とても感じる・やや感じる」と答えた人の割合は40代が最も多い結果となった。40代は働き盛りであり、子育てもしていると考えられ、様々な要因でストレスがかかることが推測される。各性別・各年代の中で唯一、60代男性においては53.0%の方がストレスを感じないと回答し、ストレスを感じると回答した方の割合を上回った。60代では、長年働いた仕事を退職し、ゆとりある生活を送れるようになったことでストレスを感じにくくなる人も多くいらっしゃるのかもしれない。

■あなたは日常生活で「脳が疲れている」と感じることがありますか?(N=600)

 日常生活で「脳が疲れている」と感じることがあるか聞いたところ、「はい」と回答した人の割合が48.7%という結果になった。半数近くが、身体の疲れと区別して、「脳が疲れている」感覚を覚えていることがわかった。ストレスと脳疲労の間に相関関係があるかを知るため、脳が疲れていると感じたことがある人に、日常生活でストレスを感じることがあるかを聞いた。

■「脳が疲れていると感じることがある」×「日常生活でストレスを感じることがあるか」(N=292)

 日常生活で「脳が疲れている」と感じることがある人のうち、ストレスを「とても感じる」と回答した方の割合が40.1%、「やや感じる」と回答した人の割合が47.3%となった。この結果から、脳疲労を感じる人の87.4%がストレスを感じており、脳疲労を感じやすい人は日常的にストレスを抱えている傾向があるといえそうだ。

■【あなたは日常生活で「脳が疲れている」と感じることがありますか?】で「はい」と回答した人にお聞きします。あなたはどれくらいの頻度で「脳が疲れている」と感じますか?(N=292)

「脳が疲れている」と感じる頻度をお聞きしたところ、最も多かったのは「週に2~3回程度」の28.8%だった。「毎日」16.4%・「常に」7.9%と合わせると、脳疲労を感じる人の半数以上は、週に2~3回以上の頻度で脳疲労を感じているという結果になった。日常生活の中で脳疲労に陥るきっかけが多い事が予想される。また、脳疲労を感じる人の4人に1人が「常に」または「毎日」脳の疲れを感じると回答したことから、脳疲労は回復しにくく、また慢性化しやすい傾向があるといえるかもしれない。

■【あなたは日常生活で「脳が疲れている」と感じることがありますか?】で「はい」と回答した人にお聞きします。あなたが日常生活で「脳が疲れているなあ」と感じた体験があれば教えてください。(N=292)

・考えがまとまらず時間だけがすぎる。(49歳女性)
・ぼーっとする。(53歳女性)
・フワフワしている。(43歳女性)
・物忘れがひどい。(51歳女性)
・テレビを見ていても出演者の名前を思い出せない。(50歳女性)
・いつもやっている仕事の手順を間違えたり、度忘れしたりする。(58歳男性)
・一生懸命集中しないと、仕事のミスが増えるタイミングが増えた。(58歳女性)
・何かを考えている時に他のことが浮かぶと前に考えていたことを忘れてしまうことがある。(51歳女性)
・検索しようと思って何を検索するのかすぐ忘れる。(47歳女性)
・二つの事を同時に進行しようと思っても、一つをしている間に、もう一つはすっかり忘れてしまっている時がある。(62歳女性)
・考えるのも面倒くさくて、後回しにして、毎日、自己嫌悪に陥る。(45歳女性)
・普段出来る事がおっくうに感じる時。(54歳女性)
・本を読む気が起こらない。元気なときは読書が趣味なのだけれど。(54歳女性)
・やらなければいけない事を先延ばしにしがちな時。例えば役所や銀行やインターネットの手続き等。(63歳女性)
・体は疲れていても、頭がいろいろ考えてしまって眠れないとき。(48歳女性)
・頭が圧迫される感じがする。(40歳女性)
・意識がどんどん遠くなっていく感覚が脳の中で起きる。脳みその中央ぐらいが痛くなってくる。(46歳女性)
・脳が腫れて目が飛び出そうな気がする。(54歳男性)

 具体的に脳が疲れていると感じた体験を自由回答で聞いた。回答結果から普段感じている脳疲労の症状はいくつかのタイプに分けられることがわかった。

1.頭の回転が悪くなるタイプ:考えがまとまらない、ぼーっとする、など
2.記憶していたはずの事を忘れるタイプ:物忘れがひどい、人の名前が思い出せない、など
3.うっかりミスタイプ:いつもしていることの手順を間違える、仕事のミスが増える、など
4.意欲が低下するタイプ:物事をするのが億劫になる、趣味を楽しめなくなる、など
5.マルチタスクが困難になるタイプ:今しようとしたことを忘れる、二つの事を同時に考えられない、など
6.睡眠障害タイプ:考え事をしてしまって眠れない、仕事の夢を見る、など

 脳疲労は非常に感覚的なものであり、物忘れやミスなどの現象として現れなければ、その症状は説明しにくいもの。脳疲労の感覚を言葉で表現した回答を見ると、「頭が圧迫される」、「脳みその中央が痛くなる」など、普段は意識することが少ない「脳」に違和感を覚えるようだ。脳疲労に早く気付くためには、思考や気持ちに異常を感じた時、「脳に負担をかけているかもしれない」と、かえりみるといいかもしれない。

■月に1回以上「脳が疲れている」と感じる人にお聞きします。あなたは「脳が疲れている」と感じた時、どのような行動をとりますか?(N=285)

 脳疲労を感じた時にとる行動を聞いたところ、最も多い回答は「早く就寝する」44.2%、次いで「昼寝をする」22.5%となり、睡眠をとることで働き疲れた脳を休ませる人が多いことがわかった。一方で10.9%の人が「栄養剤やサプリメントを飲む」と回答。仕事や家事などを休めない状況にある時には、疲れた脳に栄養を与えて少しでも脳の働きを良くしようとしているのか。脳疲労を解消するためには、脳に情報過多によるストレスを与えないことが重要だが、私たちが生活する上で外部からの情報を完全にシャットアウトすることは難しいもの。脳の休息時間をとれない時には、脳の働きを助ける成分を含んだ栄養剤やサプリメントを摂り、脳のコンディションをケアすることも大切な対策の一つといえる。

 また現代の私たちの生活にパソコンや携帯電話はもはや欠かせないものだが、脳が疲れていると感じる時には「パソコンや携帯電話(スマートフォン)を見ないようにする」と回答した人の割合が10.5%となった。パソコンや携帯電話(スマートフォン)の使用は、脳疲労を引き起こす要因の一つといわれている。その理由は二つあり、一つ目は画面から視覚・聴覚にたくさんの情報が入ってくるため、脳が情報処理をしようと頑張りすぎること。二つ目の理由として、パソコンや携帯電話(スマートフォン)を通してメールやSNSを利用する方が多く、「着信や受信メールが気になる」、「メールを送ったのに返信がなく心配」など対人関係のストレスにつながることが挙げられます。脳疲労改善の為には、「○○しなければならない」、「○○してはならない」と考えることをやめ、自分が「○○したい」と思う欲求に従うことが良いとされている。脳が疲れていると感じる時には、できるだけストレス要因から距離を置き、自分の本能の欲求を満たすようにしたいものだ。

 日常的にストレスや脳疲労を感じている方が多いことがわかったが、脳疲労状態では脳が正しい判断ができず自律神経にアンバランスな指示を送ってしまうことによって、様々な病気へつながっていくと考えられている。将来の病気を未然に防ぐためには、脳疲労に早期に気づくこと、また脳疲労を「単なる疲れだから」、「忙しいから」と放置せず、きちんとケアし解消することが大切だ。

■以下に挙げる疾患のうち、あなたが【かかるかもしれないと思う】ものをお答えください。(N=600)また【最もかかりたくないと思う】ものを1つだけお選びください。(N=600)

 自身が【かかるかもしれないと思う】疾患と【最もかかりたくないと思う】疾患を聞いた結果、【かかるかもしれないと思う】疾患の回答の割合が多かった順に1位「ガン」46.3%、2位「アルツハイマー型認知症」34.0%、3位「メタボリック症候群」32.3%となった。一方、【最もかかりたくないと思う】疾患の回答は、1位「アルツハイマー型認知症」41.3%、2位「ガン」24.3%、3位「失明」8.5%となっている。【かかるかもしれないと思う】と【最もかかりたくないと思う】で「ガン」と「アルツハイマー型認知症」の順位が入れ替わった要因として、「ガン」は治療法があり早期発見すれば治る見込みがあるが、「アルツハイマー型認知症」は治療法が確立していないことが考えられる。

【かかるかもしれないと思う】で32.3%の人が回答した「メタボリック症候群」は【最もかかりたくないと思う】では回答した人の割合が0.2%と激減。メタボリック症候群は自分の身に起こりそうだけれども、自らの心がけや努力により改善できるので恐怖を感じることは少ないのかもしれない。

 メタボリック症候群、糖尿病や高血圧など生活習慣病と呼ばれる疾患は脳疲労が原因で起こる場合がある。ストレス過多により脳疲労が起こると、本能を司る大脳旧皮質では五感異常による過食や嗜好異常から、肥満・血圧上昇などが起き、生活習慣病へとつながる。また、理性を司る大脳新皮質では、認知異常から気分の落ち込みや自己抑制欠如などの感情異常が起き、うつ症状などの精神異常につながるのだ。早期に「脳疲労」に気づき、解消することが生活習慣病やうつなどの病気の予防・改善につながるということを覚えておきたい。

【調査概要】
1. 調査の対象:全国、40歳~69歳の男女 2. 有効回答数:600人(各年代・性別に100サンプルずつ均等割付)
3. 調査実施日:2013年9月3日(火)~5日(木)の3日間

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