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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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ブローカ野

ブローカ野は大脳皮質の前頭葉にある下前頭回の弁蓋部と三角部に位置する。運動性言語中枢とも呼ばれ言語処理、及び音声言語手話の産出と理解に関わっている。単純に言えば、ノド、唇、舌などを動かして言語を発する役目を負っている。ブローカ野という名前は、19世紀の外科医ポール・ブローカが由来。ブローカ野という概念は元々、音声言語の産出が聾者のコミュニケーションの習得において阻害されていることを説明するために生まれたが、現在では心理的な処理機構の解剖学的側面を記述するために用いられる。

この領域に損傷を受けた人々は、ブローカ失語 (運動性失語、非能弁的失語とも) の症状を示し、文法的に複雑な文章を作り出すことが不可能になる。彼らの作る文章は、電文体と表現されるような内容語のみで構成されたものとなる。患者は殆どの場合、自らの言語障害に自覚的である。また、ある種の統語的に複雑な文章の理解は苦手とするものの、ブローカ失語症患者の言語理解は正常である。

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