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脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

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間脳

間脳(かんのう)は大脳半球と中脳の間にある自律神経の中枢

脳は大脳、中脳、小脳からなり、大脳は大脳半球(=終脳)と間脳からなるので、間脳は大脳半球と中脳の間にある。2つの大脳半球に包まれる様にして一つの間脳があり、2つの大脳半球は一つの間脳に繋がっている。間脳は中脳に繋がっている。間脳は(広義の)視床視床下部からなり、視床は視床上部と狭義の視床(背側視床)と腹側視床からなる(図.1)。単に視床と言う場合は狭義の視床を指す。

間脳は大脳半球のほぼ全ての入力と出力を下位中枢と中継する信号の交差点となっている。特に視床下部は本能的な活動を制御している。ヒトは大脳が最も発達していることから、間脳も最大である。

視床は嗅覚を除く全感覚の中継にあたる。視覚と関係があると考えられていたのでこの名称がついている。

中脳が頭頚部の筋肉を直接制御するのに対し、間脳は自律神経やホルモン等を介して内臓全体を制御する。

間脳は視床下部にある自律神経核によって自律神経である交感神経と副交感神経を制御している。交感神経は獲物を捕らえる闘争反応や敵から逃れる逃走反応等を制御し、副交感神経は消化や睡眠等のリラクゼーション反応等を制御する。

間脳は視床下部によって脳下垂体(下垂体)を支配して食欲性欲睡眠欲等を制御している。また、免疫等も制御する。間脳の体温調節機能に働きかけ熱発させるサイトカインにIL-1やTNFがある。これらは炎症時に直接間脳に働きかけることにより生体の体温を上昇させ、感染から身を守る。

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