最新の脳科学情報はトップページからご覧いただけます↑↑↑



脳科学者  澤口俊之氏による脳科 学情報

脳科学最新ニュース一覧

視床下部

視床下部(ししょうかぶ、Hypothalamus)とは、間脳に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢である。中脳以下の自律機能を司る中枢がそれぞれ呼吸運動や血管運動などの個々の自律機能を調節するのに対して、視床下部は交感神経副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。

視床下部には、体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器などがある。また、視床下部は摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠などの本能行動の中枢、及び怒りや不安などの情動行動の中枢でもある。

視床下部外側野を破壊すると動物は餌を摂らなくなり、刺激するとさらに摂る現象が確認されている。視床下部外側野は摂食行動を促進するので摂食中枢(英:feeding center、独:Appetitzentrum)と呼ばれる。

一方、視床下部腹内側野を破壊すると動物は餌をさらに摂り、刺激すると摂らなくなる。視床下部腹内側野は摂食行動を抑制するので満腹中枢 satiety center と呼ばれる。

摂食行動に対し、摂食中枢、満腹中枢は拮抗的に働く神経性調節を行い、いずれの中枢にもブドウ糖、遊離脂肪酸、インスリンなどに感受性を示す神経細胞が存在する。

参照リンク

トップへ戻る
inserted by FC2 system